飛行機は、高い空をすごいスピードで飛んでいます。気象の状態やちょっとの故障から大事故につながるかもしれません。空の安全を守るために、いろいろなことが行われています。
飛行機は一定時間飛ぶと、整備工場での点検を受けることになっています。また、フライトの前にも整備士が点検し、機長さんもタイヤやエンジンを点検します。

飛行機は、上空の航空路では管制センターの管制官からの指示を受けています。管制センターは、航空路レーダー、気象レーダーからの情報が集まってきます。それらの情報を飛行機に伝えることで、飛行機が安全に飛行できるとともに、どのように飛べばよいか的確な指示を出しています。
そのほか、航空路を電波で示して飛行機に知らせる機器や、安全な飛行に必要な情報や管制官の指示を伝えるアンテナが全国に配置されています。
飛行機は、このような機器や管制官の指示、管制センターや空港からの安全情報に支えられてはじめて安全に空を飛ぶことができるのです。

地上からの電波が届かない海上などでも、飛行機は衛星通信とデジタル技術を使って管制センター交信することで、より安全で確実に飛行できるようになります。
日本は、そのための人工衛星（運輸多目的衛星新1号及び新2号）を2005年と2006年にそれぞれ打ち上げました。