運輸とお天気
災害と対策
地震や津波の観測と情報の発表
日本は、世界で発生する地震の約1割が発生する世界有数の地震が多い国です。阪神・淡路大地震などのように、大きな地震が発生したときには、建物が壊れたり、人が死ぬこともあります。
地震の発生は、津波を引き起こす場合もあります。日本は、海に囲まれているため、北海道南西沖地震などのように、あっというまに津波が陸地に押し寄せ、町や人を飲み込んでしまうことがあります。
このような地震や津波などによる災害を防止・軽減して、みなさんの身を守るために、地震や津波の観測は、24時間行われています。地震が発生したときには、津波予報や地震情報を役場やテレビを通じて、すばやくそして正しく発表して伝えるようにしています。
24時間体制での監視
24時間体制での監視
 
トラン
また、地震や津波は、日本だけでなく世界各地で発生しています。ときには、はるか遠い南アメリカの太平洋沖合いで発生した津波が日本にやってくることもあります。このため、世界各国と地震や津波の観測データをやりとりしています。
● 世界の震源分布 (2001〜2010年、マグニチュード4.0以上、深さ50kmより浅い地震)
世界の震源分布
写真・資料出典:気象庁パンフレット
火山の観測と情報の発表
火山には、噴火したり、噴気を上げたりして活動している火山を活火山と呼び、世界中には約1,500の活火山があるといわれています。
日本には、そのうち約1割にあたる110の活火山があり、噴火などが繰り返し発生しています。一方、火山の近くでは生活している人もたくさんおり、温泉が多いため観光地になっているところもたくさんあります。
このような火山による災害を防止・軽減し、みなさんの身を守るために、火山の観測を24時間行い、テレビやラジオなどを通じて火山の情報を早く正確に発表しています。
火山噴火
火山噴火
 
トラン
● 日本の活火山分布図
日本の活火山分布図
写真・資料出典:気象庁パンフレット
地震は予知できるの?
いつ、どこに、どのくらいの大きさで、というような正確な地震の予知はとても難しく、日本では、東海地震(駿河湾西岸とその周辺が震源域の東海地域でマグニチュード8クラスの大地震がおこると考えられている)、についてだけ予知の可能性があるとされています。そのため、この地域には、地震計などのさまざまな観測機器を設置して、24時間監視しています。
観測データに、なにか異常があらわれて、東海地震が発生すると認められたときは、気象庁長官が内閣総理大臣に「地震予知情報」を報告します。内閣総理大臣は、「警戒宣言」を発表して、国民に警戒をよびかけることになっています。
判定会
判定会
 
トラン
● 国の防災体制と気象庁の役割
国の防災体制と気象庁の役割