陸ののりもの
自動車の安全
自動車の安全は人の安全
車は人を乗せ高速で走ります。
時速30kmでかべにぶつかったときでも、そのしょうげきは地上3.5mから落ちたのと同じくらいあります。
そのため車には、乗員の安全を確保するための強度を持ったボディ(車体)と安全のための装置がついています。危険になったときにこの装置が正しく動かないと、運転している人だけでなく、まわりの人にも大変危険なものになってしまいます。
 
トラン
衝突実験
 
衝突実験
自動車が安全に走れ、はいきガスなどの公害が発生しないように、定期的に自動車を検査しています。
検査の有効期間を示すステッカー
検査の有効期間を示すステッカー
自動車検査ってどんなことをするの?
自動車検査に合格しない車にのることはできません。
車をもっている人は、検査の時期がくると自動車の整備工場にたのむか、国の検査場にいって自動車検査を受けます。
自動車検査は、いくつかのこうもくにわかれていて、検査機器などを使って行われます。
 
トラン
検査の有効期間を示すステッカー
検査機器を使った検査の例
● ブレーキ検査
ブレーキがきちんときくか、両方のききの強さが同じかを検査します。
衝突実験
 
トラン
● ライト、排気ガス検査
ここでは、ライトと排気ガスの検査をします。ライトの整備が十分でないと、夜のドライブで道が見えないだけでなく、通行人が見えないなどの大きな事故の原因となってしまいます。
自動車は走るときに排気ガスを出します。排気ガスは、人の健康だけでなく、地球の空気にも大きな影響があります。排気ガスが基準以上出ていないかを厳しく検査されます。
衝突実験
ライト検査の様子
 
衝突実験
排気ガスの検査の様子
乗車前点検と安全運転
毎日乗る自動車も、乗る前にブレーキのききぐあいや、タイヤの状態など、簡単な点検をしてみることで、事故をふせぐことができます。
車を検査しても、運転する人が安全運転をしなくては事故はなくなりません。
お酒を飲んだ時は、絶対に運転をしてはいけません。

 
トラン
つかれすぎた時や、眠い時、風邪などの薬を飲んだ時も運転をさけなくてはいけません。
また、車に乗るときは、シートベルトをします。
事故を防ぐには、ドライバーといっしょに乗る人のこころがけも大切です。
国土交通省ホームページ:乗用車の点検
安全な車を比べました
事故を起こしたとき、乗っている人がけがをしないように、 車には
いろいろな工夫がされています。
  • ぶつかる前にはたらく安全装置(そうち):ABS
  • ぶつかったときに働く装置:シートベルト、エアバッグ、チャイルドシート
 
トラン
同じような車でも形や種類がかわれば、事故が起きたときにけがをするかどうかの安全性は違います。国土交通省では、売っている車の安全性を比べています。
車の安全性を調べるために、ダミーというセンサーを付けた人間の模型を載せた車を、前方からかべに衝突させたり、その横からものを衝突させたりして試験しています。
また、子どもの安全のためにチャイルドシートの性能も試験して調べています。
これらの成績はかんたんにわかるように☆の数などの記号で発表され、パンフレットや国土交通省ホームページなどで見ることができます。
国土交通省ホームページ:自動車アセスメント
衝突試験